冴えないクロスバイクの育てかた

クロスバイクブログ

ストレートコラムのフレームにテーパードフォークを入れよう。

最近のロードバイクの多くが採用するテーパードフォーク。コラムの下側の径を大きくすることで剛性を上げることができます。

ロードバイクのカーボンフォークをクロスバイクにつけたいって人は一定数いる気がします。特にディスクブレーキ車にお乗りの方はディスクロードからの流用など検討している方が多いと思います。

例えばBianchiARIA discや、IMPULSO disc(某オクでBIANCHI K-vid カーボンフォークで出品されているもの)、MERIDAのSCULTURAやREACTOなどのカーボンフォークです。

普通にワンバイエス製などのカーボンフォークを買うとなると、どうしても高くなってしまいます。

一応前回今流通しているディスクブレーキ用カーボンフォークを前回紹介しているので、下にリンクを置いておきます。

saenaicrossbike.hatenablog.com

 

では、ロードバイクからカーボンフォークを流用しよう!

となった時に困るのが、ロードバイクのカーボンフォークは、ほぼテーパードフォークということです。

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クロスバイクのフォークは現状テーパードフォークを採用している車種はホントに一握りです。

つまりロードバイクのテーパードフォークをポン付けすることはほぼできません。

何故つけられないのか。

それはヘッドの規格が違うからです。

テーパードフォーク採用車はテーパードフォーク用の下ワンに大きいベアリングが入ってます。

ということはストレートコラムに大きいベアリングを入れられるようにすればいいんです。

そんなことができるのか。

できます。

いけますよ!

そのためにはヘッドパーツの交換が必要です。

「うわ~ヘッドパーツの交換って難易度高いだろ…」ってなると思いますが、結構簡単です。ヘッドパーツの交換については次回紹介します。

ではまず、ストレートコラムにテーパードフォークを入れられるようにするヘッドパーツを紹介します。

目次

 

TOKEN TK036A 

(1 1/8のフレームに1 1/2(1.5)のフォークが使用可)

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これは僕も使っているヘッドパーツです。

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TOKENのロゴがかっこいいです。

これから挙げていくヘッドパーツも一緒ですが、テーパードフォークが入るようになるヘッドパーツは、フレームとフォークの間にヘッドパーツが露出します。

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フレームとフォークの間をとることで、大きいテーパーの下の部分を収めることができるワケです。

ちなみにTOKENのTK036シリーズには見た目がかなり似たTK036AMというものものもありますが、異なるポイントは下ワンに収まるベアリングの内角が異なります。

普通は気にせずTK036Aをつければいいです。しかし、クラウンレースが不要なフォークの場合は、フォークの付け根の角度を測ったほうがいいです。

TK036AとTK036AMの公式のPDFを張っておきます。

TK036A 

https://www.tokenproducts.com/images/MTX/036A.pdf

TK036AM

https://www.tokenproducts.com/images/MTX/036AM.pdf

 

 

FSA Orbit ITA 1-1/8" - 1.5" Tapered Headset with Top Cap

(1 1/8のフレームに1 1/2(1.5)のフォークが使用可)

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 現時点では在庫がなくなってしまっています。

 

BBB BHP-53

(1 1/8のフレームに1 1/2(1.5)のフォークが使用可)

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僕が知っているのはこの三つです。

1 1/8のフレームに1 1/4のフォークが使用可能になるヘッドパーツは現状知りません…

今挙げた中で僕がおすすめなのはやはりTOKENのTK036Aです。

なんせ成功できました。

そこで次回はどうやって僕がヘッドパーツを交換して、テーパードフォークを取り付けたかについて話していきたいと思います。

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悩ましいクロスバイクカーボンフォーク化

 f:id:Hyper_Verza540:20210306030608p:plain カーボンフォーク。

それは多くのクロスバイカーが憧れる逸品。普通のクロスバイクの価格帯が5万円~に対し、カーボンフォーク搭載車の価格帯は8万円~。

クロスバイクを買うとなった時「8万はちょっと…」ってなりますよね。8万出してしまうとロードバイクも視野に入ってしまう…

そうして5~6万円台でクロスバイクを購入…

そこからクロスバイクにはまり、改造し始めた人がやりたくなる大改造の一つがカーボンフォーク換装だと思います。

普通のアルミフォークは軽くても800gくらいです。さらにクロモリフォークとなると平気で1000gオーバー…

これを軽くしたくなる気持ちはわかります。

そこで今回はVブレーキ車、最近一気に車種が増えたディスクブレーキ車のカーボンフォーク換装について、更にテーパードフォークをクロスバイクに取り付けることについて話していけたらと思います。

カーボンフォーク取り付けの記事についてはこちらをどうぞ。

saenaicrossbike.hatenablog.com

saenaicrossbike.hatenablog.com

目次

 

Vブレーキのカーボンフォーク化

Vブレーキのカーボンフォーク化の難易度は割と低いです。

カーボンフォークの選択肢は、キャリパーブレーキ用カーボンフォークの次に多いです。

現在流通しているVブレーキ用カーボンフォークを挙げていくと以下のものでしょうか。ひとまず9割以上のクロスバイクは1 1/8 のオーバーサイズと言われるヘッド規格が採用されているので、オーバーサイズのみ紹介します。

TNI UD シクロ 27"

UDシクロ 27” | TRISPORTS

 

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TNIはアメリカのカルフォルニア州に拠点を置く有名メーカーです。少しカーボンフォークとしては重い695gですが、コラム長が300㎜で、さらにアルミコラムなので、取り付け時にコラムカットすれば、もっと軽くなります。

 

税別15000円

 

中古などで探せばもっと安く手に入ります。

 

TRIGON XC05

https://www.trigoncycles.com/show-58425.html

 

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TRIGONは台湾に拠点を置く、1980年代からカーボン事業を始めた老舗メーカーです。世間で言われる中華カーボンとは違い、品質管理もしっかりした、身の回りのショップにも置いてあるメーカーです。XC05は520gで、コラムもカーボンで形成されたフルカーボンフォークです。このフォークは中古を探したほうが手に入りやすいです。中古だと1万切って買えたりします。

 

TRIGON XC06

https://www.trigoncycles.com/show-58426.html

 

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 こちらもTRIGONのフルカーボンフォークです。これはディスクブレーキ台座もつくタイプです。さらにフォーク自体も少し太くなっているためか、XC05に比べて少し重い598gとなっています。これも中古のほうが手に入りやすいです。一度某フリマサイトで3500円で出品されたこともあります。

 

OnebyESU OBS-CBC クロスベンドカンティカーボン

 

https://tsss.co.jp/web/?p=2119

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ワンバイエス(東京サンエス)は東京に拠点を置くメーカーです。品質も評判のいいメーカーです。このフォークはアルミコラム300㎜で624gです。コラムカットすればもっと軽くなります。税別25000円です。

OnebyESU OBS C11 クロスモノコック

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こちらもワンバイエスのカーボンフォークですが、コラムもカーボンのフルカーボンフォークです。そのため414gと非常に軽いです。税別36000円です。

 

ディスクブレーキ車のカーボンフォーク化

ディスクブレーキ車のカーボンフォークはちょっとややこしいです。

僕もディスクブレーキ車をカーボンフォーク化させましたが、BMCのグラベルロードのテーパードフォークを換装しています。某オークションサイトで13000円で落としました。テーパードフォーク化については、次の投稿で触れます。そしてホイールの固定方法もクイックリリースからスルーアクスルに変えてます。かなりややこしいことをしています。

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ディスクブレーキ用アダプターについて

ディスクブレーキ車はディスクブレーキの規格によっても選ぶフォークが変わります。ただ、アダプターを使って適合させる方法もあるので、シマノの公式が出すPDFファイルをおいておきます。

https://saenaicrossbike.files.wordpress.com/2021/03/ev-sm-ma-5155a.pdf

インターナショナル用フレームからポストマウント、フラットマウント用フレームからポストマウントがアダプターで適用できます。

逆はできません。

 

では、カーボンフォークを紹介していきます。今回もほぼすべてのディスクブレーキ搭載クロスバイクで採用されている1 1/8 のオーバーサイズのみ掲載します。

 

TNI UDシクロ(ディスク用)27”

https://www.trisports.jp/products/6506/

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TNIのディスクブレーキ用カーボンフォークです。インターナショナルマウントなので、ポストマウントへアダプターで変更できます。アルミコラム300mmでディスクブレーキ用なだけあって700gです。税別17000円です。

 

TRIGON XC06A

https://www.trigoncycles.com/show-58426.html

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Vブレーキ用で紹介したXC06のVブレーキ台座がないバージョンのフォークです。インターナショナルマウントなので、ポストマウントへアダプターで変更できます。重量は598gです。

 

OnebyEsu OBS-CBD クロスベンドディスクカーボンフォーク

https://tsss.co.jp/web/?p=2196

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ワンバイエスのカーボンフォークです。コラムもカーボンのフルカーボンフォークです。重量は470gと非常に軽量です。税別36000円です。ポストマウントですが、対応ローターが140mmなのが注意点です。

 

オークションや中古サイトでディスクブレーキ用のカーボンフォークを買う場合、多くはロードバイクからか、グラベルロードのカーボンフォークを買うことになると思います。しかしロードバイクグラベルロードのカーボンフォークの多くはテーパードフォークです。ポン付けは基本出来ません。

そこで次回はオーバーサイズのフレームにテーパードフォークを取り付ける方法を紹介したいと思います。

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どうやって速くするよクロスバイク

自転車の改造。速さを求めるか。より日常生活での使い勝手を求めるか。より悪路でのアソビを求めるか。ここに書ききれないくらい出てきます。

僕のクロスバイクは速さ寄りにいじってます。

結構クロスバイクに速さを求める人って多いんじゃないんでしょうか。

通学用にクロスバイクを買ってもらって、いざ学校行ったらつよつよなロードバイクに視線が持ってかれる…その気持ちよーくわかります。経験あります。しかもそいつ同じクラス。

機材で負けても脚で勝つから。

でも折角のクロスバイクじゃないですか。機材にも手を施しましょうよ。

ただやっぱりクロスバイクだからそんなにいじってどうするよとか思うと思いますよね。「そんなに金かけるならロード買えばいいじゃん」

否、場合によってはロードバイク勝てますよ。

要所要所ですが、

例えば10万円のロードバイク 

VS 

5万円のクロスバイク+4万円のホイール+1万円のタイヤ。

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二台とも某G社の有名な自転車ですね。

この場合99%の人がクロスバイクの漕ぎだしの軽さで、クロスバイクが速いと感じてしまいます。

残り1%の人はガチ競技勢で、100kmを平均30km/h出せる人達が、40km/hとかを継続して出したときにロードバイクが速いと感じると思います。このスピードを継続ときはフレームの剛性、空気抵抗などが大きく関わってきます。趣味と競技の壁は思ってるよりも全然高い。

さあクロスバイクを速くしたいそこの君。

 

タイヤとホイールをいじろう。

 

え、他のサイトでも散々見た?いや、これは鉄則なんですよホントに。

駆動系がターニーだろうがアルタスだろうが関係ないんですよ。でかくて回るものは基本的に変化が大きい。

僕みたいに駆動系から変えたって速さに関しての実感はほぼないです。

カーボンパーツで100g軽くしたところで速えぇなんてなりません。見た目だけ。かっけぇって。ただ、それだけ。

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ただそういわれても一筋縄ではいかないですよね。わかります。僕も最初の改造はドロップハンドルへの交換でした。別に速くはならない。感じたのはロードバイク気分。るんるん

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そのあと105(5700)で2×10速化。これは1kgくらい軽くなったので若干漕ぎ出しがよくなったかも…って感じです。半分プラシーボ効果

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でも、タイヤをコンチネンタルのウルトラスポーツ2に変えたのははっきり軽さを実感できました。なんせ片輪200g程度外周部軽量化したわけですから。こりゃあ凄かった。

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現在では新モデルのウルトラスポーツ3になってますね。

日常使いオンリーであればコスパ強めのイチオシタイヤです。

そして時は過ぎ、ついにホイールをFulcrum Racing5 DBへ。これが今まで改造してきた中で一番効果がありました。ホイール変更の効果は別格です。

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(これは最近の写真)

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クロスバイクの完成車ホイールは、ロードバイク界隈で言われる鉄下駄のラインを完全にオーバーしています。前後2000g超えは当たり前。また、ホイールの剛性でも厳しいです。スポークテンションがヘタって落ちるのも何故か早いです。1年乗って、ショップで鉄下駄のスポークテンションを上げてもらった時、予想外の漕ぎ出しの良さにびっくりしました。同時にヘタりもよーくわかりました。

 

僕は自転車を速くするという一点では大きく遠回りしました。そのうえで、クロスバイクで速く走りたいならホイールとタイヤです。皆さんにも、自転車以外でもお金を使う機会がいっぱいあって、自転車にすべてつぎこむのが難しい人がほとんどのはずです。

 

なるべく安く、速く。

 

そのためにはちょっとの我慢で貯金。そしてそこそこのホイールを買う。タイヤを買う。しつこいくらい何度も言ってしまいました。

速いクロスバイクを作りたい人、全力で応援しています。

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はじめまして

皆さんはじめまして。

僕は趣味オンリーで自転車をいじるやーまと申します。

このブログでは、世の中であまり目にしないクロスバイクの改造を取り扱っていこうと思っています。

まず文で説明するより写真で見たほうがわかりやすいですね。僕が運用するFELT Verzaspeed 40 (2018モデル)です。

 

 

 

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ちなみにこのモデルのノーマルの画像はこちらです。

FELT公式サイト https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/bikes/verza_speed40_8071/

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ぱっと見変えたのがわかるのはフォークとクランクでしょうか。

しかしこのクロスバイク、買った時のものが残ってるのはフレームとサドル、スタンドのみです。変な人ですね。

このクロスバイクの改造テーマは「通学最速変態号」です。

詳細はおいおい話していこうかと思います。

そして僕はもう一台ロードバイクを持っています。

CENTURION Hyperdrive 500

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このロードバイクは、クロスバイクを買った人の半数以上が陥る「クロスバイク買ったらロードバイクが欲しくなってっしまう症候群」に侵されて、バラ完(フレームを買って1から自分で組むこと)をして手に入れました。それなりに愛着はあります。一漕ぎしてスイスイ進むのはクロスバイクロードバイクです。

がしかし、乗ってる比率はクロスバイクロードバイク=99:1です。

それくらいクロスバイクが好きなんです。

そんなクロスバイク好きによるクロスバイク好きのためのクロスバイクブログを作っていけたらなあと思っています。

今後ともよろしくお願いします。