油圧ディスククロスにカーボンホイールで8kg台【後編】
さぁ前回に引き続きカーボンホイール。
フロントのスルーアクスル問題を解決するために選んだ手段は、前回挙げた4パターンの中から、③他のFormulaハブ採用ホイールを部品取りにしてアダプターを得るに決めました。
ってことで作業、始まります。
ドナーのホイール
今回のアダプターのドナーはTREKのEMONDAなどにも採用されるBontrager Paradigm TLR Disc Road Wheelです。
名前が長ぇ。
まぁ端的に言えばちょっといい鉄下駄完車ホイール。
チューブレスレディ対応+ワイドリムで現代感たっぷりです。
そしてこのホイールは玉数が非常に多く、メルカリやヤフオクにかなり出没します。
しかも手頃な価格で買える場合が多い。
そしてこのホイールのハブ、Formula製です。多分ね。
理由はリヤホイールのフリー側のこの印字。
この印字、Formulaのハブにも全く同じ印字があります。
ってことでまぁ完全にFormula製と確定はできないのですが、最終的には賭けで購入です。
肝心のアダプターさんよ
今回もハブのアダプターが取れるか祈りながらタオルを噛ませてラジオペンチを使って引っこ抜きました。
はい、取れました!
あーもうこれ勝ち確。
「…やったか!?」
はいークソデカフラグ。
このアダプターをカーボンホイールに付けようとするも…
ハマらない。
どう頑張っても無理。
冷や汗かきつつノギスでアダプターの内径を測ります。
こっちがクイックリリースアダプター。
18mmいかないくらいの内径。
一方こっちはスルーアクスルアダプター。
15mmいかないくらいの内径。
うわー全然違うじゃんか…
ハブのベアリングのシャフト太さが全然違うってこと。
つまりアダプターを使いまわせない。
オイオイオイ、死ぬわアイツ。
発想の転換
思い悩みます。
うわードナーのホイールもカーボンホイールも無駄にしちまったぁ…
アダプターを外したハブをじっと見てるとひとつ気づいたことが。
使ってるシャフトは違くても使ってるベアリングは同じじゃね?
ベアリングシールの見た目は同じオレンジです。
寸法も見る限り同じっぽい。
…これいけるか?
ってことで試しにシャフトを圧入されたベアリングごと外します。
外しました。
圧入されたベアリングを外すのにハンマー使うからちょい怖かった。
シャフトとベアリングを見比べて見ましょう。
シャフトは違いますが、ベアリング自体は同じものが使われていました。
これならシャフトを打ち変えてしまえば…
やる価値は十分にありそうです。
鍛冶屋のようにカンカンハンマーと当て木やらなにやら色々使った結果…
入ったぁぁぁあああ!!
ここの展開が早い理由。
興奮して写真撮るの忘れてた。
もちろんフォークにもハマります。
回転も問題ない!
無事、手術成功です!!
シケインで勝負に出た松d...重量測定!
さぁ、ここで本命車重測定です。
2019モデルのVerzaspeed 40の車重は公称値11.7kgです。
しかもこれ、どのフレームサイズで測ってるのか分からない公表値。
さらにペダル重量はもちろん含まれてないです。
こっからどこまで軽量化できたのか…
まずはホイールを変える前、fulcrumのRacing5DBをつけていた時の重量はこちらです。
9.16kgです。
あとRacing5DBの実測値はこちらです。
840g+940gで1780gです。
公称値1715gです。+65g。
リムテープ込みとはいえまぁまぁ差がデカイな…
カーボンホイールの実測値は1418gです。リムテープ込み。
計算上362gの軽量化になりますが…
ディスクブレーキの固定パーツなど細かい部分も変わっているので車重実測値が気になるところ。
さてどうなるか…
いざ、計測!
え…
え、正気ですか?
8.67kg…………?
490g近く軽くなったんですけど…
いや、なんかびっくり。
そしてなんといっても、夢だった油圧ディスククロスバイクで8kg台達成です!!
純正から3kgの軽量化を達成しました!
これまで長かった、3年半追いかけた目標をなんとか達成できました。
嬉しさを噛み締めつつ、実走インプレ…はまたちょい先に更新です。
実はまたデカい買い物しました…
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