ノリで買った新フレーム BH AR 2016
いつの間にか冬が過ぎ、新たな出逢いの季節がやってきました。
はい、僕は新年度も顔を合わせるヤツら同じ顔。
彼女なんて出来ず、チャリと推しを愛でて1日を潰す生活をしてたところにまたまた連絡が。
「フレームを今度2本持ってくから売ってくんね?」
前もあったぞこんなくだり…
そんな中に1本、これから時を共にする新たな出逢いがありました…
ハイエンドアルミや
自分は意外にとハイエンドアルミを目にする機会が多いです。
それこそレストア更新の途絶えるレイダック。
(一応進んでる)
これも30年前では競技勢を支えるハイエンドアルミフレームでした。
他には友人が乗ってたRIDLEY PHAETON-Tなど。
これめっちゃ国内では滅多に見ないかなりレアなアルミエアロフレームです。
これカッコよかったなぁ…
そして今回の主役、このフレームもアルミハイエンドの一台です。
「BH AR 2016」
フレーム購入の経緯
このフレームの前オーナーは僕の先輩で、このフレームを先輩が納車した時も乗せてもらいました。
まぁなんと硬いフレームだこと。
2人でポタリングした時の写真がありますが、フレームがベルザスピードとは完全に別モンです。
風格が違う。
そんなやべぇフレームでしたが、ちょっと前に先輩が新しいフレームを買ったとの報告が。
「CERVELO S5買ったぁ」
…ん?
サーヴェロ?
あっ、サーヴェロですわ。
ってことでうちのベルザスピードと並べてみましょう。
「「「いわしとマグロ並べてる感覚」」」
ってことで先輩はBH ARの次のオーナーを探す事になったわけです。
一方自分。
去年から実家を離れ1人暮しなのですが、自宅にはスペースや色んな事情が絡んでベルザスピードしか持って行ってないです。
まぁ色んな事情ってのは何かと言うと、「センチュリオンの存在を家族は知らない」ということです。
へそくりバイク君でした。
そのためこの1年間センチュリオンは友人宅に預けることに。
しかし家族の事情でおうちにもう1台チャリ欲しいよねぇみたいなお話が。
センチュリオンを盆栽のまま友人に預けてても迷惑なだけだしなぁ…
ってことで決意を固め、へそくりの暴露に至ったわけです。
しかしここで大問題がひとつ。
我が家は家族全員が認める小人家族。
家族みんな背が低いです。
1番高い僕でも172cm。
170超えただけでも結構奇跡だと思います。
そんな中センチュリオン、堂々のフレームサイズ56。
実際ホリゾンタルとはいえクッソデカいの分かりますよね。
フレームサイズ56の適性身長って175cm~185cmなんですよ。(メーカーによって変わるよ)
もはや自分ですら身長足りてない。
センチュリオンをフラットバーにした理由って、ドロハンだと前傾姿勢がキツすぎて腰が逝っちゃうからだったんです。
情けねぇ…
更にうちの家族は僕より身長低いです。
そんな家族がこのフレームにまたげるか。
無理ですねぇ~
ってとこでセンチュリオンどうするか問題がありました。
話は戻ってさっきの先輩から連絡が。
「BH手放すから売るの手伝ってくれん?」
当初はそのまま僕が売って、売上金を渡すことを考えてましたが、ふとセンチュリオン問題が頭に。
「あ、俺が買えばええやん」
BH ARをじっくり見てみよう
フレーム
パッと見カーボンフレームです。
ダウンチューブ太すぎ。
ちょうどいいとこにGIANT CONTEND1があったので見れ比べます。
ダウンチューブを見ると、ARの方が明らかに太いことが分かります。
ボトルケージのダボ穴の上の部分で測ってみると、CONTENDが45mm程なのに対して、ARは70mmいかないくらいです。
まぁ測る場所、やり方でCONTENDもARも長さが変わるので参考程度に。
次に上から2つのフレームを見比べます。
明らかにARの方が細いです。
これがエアロフレーム…
設計思想がやはり別モノだと感じるところです。
次にペダリング剛性に大きく関係するBB周辺を見ます。
BB386evo…
結構最近の規格です。
アルミフレームの圧入BBは以前友人のGIANT TCR SLRでも見ました。
これはPF86だっけか…?
いずれも圧入BBで、ペダリング剛性を上げたい各メーカーがそれぞれ採用している規格です。
ぶっちゃけ圧入BBは異音とか出た時厄介なので、自分はねじ切りが好きなんですけどね。
ヘッド周辺
ヘッドパーツの規格は今では主流になりつつある1 1/8-1 1/2です。
ワンポイントファイブって名前がついてた気がする。
これはうちのセンチュリオンも採用しており、またベルザスピードにもヘッドパーツを交換して取り付けています。
これなんといってもステアリング剛性向上に効果高いんです。
自分のベルザスピードにも装着した時、スルーアクスル化の恩恵もあったでしょうが、ダンシングしたときハンドルを揺らした時…なんというか硬いっていうか…
これを言語化するのはなかなか難しいですね。
溶接
このARを見て驚くのは溶接ビードがかなり大きいです。
あと結構溶接綺麗だと思います。
こういう接合部分は剛性はもちろん、溶接不良などあると安全面でも普通に危ないのですが、これはかなり気を使っていそうで良かったです。
重量
お待ちかね、この子の体重測定です。
今回、BBはつけたままでやります。
ちなみにFSA BB386evoボトムブラケットの公称重量は76g、24mmのシマノクランクシャフトのアダプターは20g程です。
アダプターの重量調べてもあんまり出てこなかった。
ってことで測っていきます。
フレーム
実測1518gです。
BB抜けば1400g台かな…?と思ったのですが、なんと実測値を測ってくださっていた先駆者の方がおりました。
https://ameblo.jp/iamcamerider/entry-12270587304.html
こちらのブログで1370gと紹介されています。
アルミ製のエアロフレームではかなり大健闘していると僕も思います。
だってこのダウンチューブの太さですよ…
明らかに重くなることを分かっていても、剛性と空力のために割り切ったフレーム。
かっけぇ。
フォーク
このフォーク、BHの上位カーボンフレーム、G6 PROと同じフォークを採用しているようです。
ちなみにG6 PRO、定価はフレームセットで30万オーバーです。おっそろしい。
そんな高級フォークなだけあって、コラム長に少し余裕があるくらいの長さでも373gです。
エアロと剛性を気にしているフォークではかなり軽いと思います。
総評
…。
……かっけぇ。
いやーこれに尽きますよ。
テーパードフォーク?BB386evo?
細かいことはどぉーーーでもいいんですよ。
見てくださいこのロゴ。
いや見えにくいんですよ。
写真じゃ。
肉眼で見るとよく分かる、マット基調のフレームカラーに浮かび上がる艶ありブラックのBHの文字。
実際に自分の目で見て初めて確認できるんです。
更に、このフレームの差し色になるグリーンはフレーム側では主張を抑えつつ、フォークで存在感を表します。
センスの高さがやばい。
流石スペインのメーカーBH…
バリバリの外車です。
いやセンチュリオンもFELTもドイツのメーカーなんですけどね。
あとこのシートチューブ。
アルミをこれでもかってくらい上手いこと曲げたり、BB側にいくにつれ太くして、剛性上げたる!って根性が伝わります。
たまらないっ…!
って感じのこのエアロフレーム、僕はフラットバーで組みます。
…は?って思いました?
僕も同情しますよ、もったないだろエアロがって。
でもいいんです。
僕が乗って楽しいバイク作ります。
何事も人に迷惑かけなきゃ自由でええやんって考え方してるのが自分です。
なのでこの子は僕のやりたいようにカスタムします。
ってことで次回、この子を組みます。
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