冴えないクロスバイクの育てかた

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やればできるヘッドパーツの交換

f:id:Hyper_Verza540:20210310005345p:plain ヘッドパーツは圧入されています。

回しても取れません。

この時点で難易度高いなぁ…って思う人もいると思います。

更に襲い来る専用工具たち。

ヘッドセットカップリムーバーとヘッドセットプレスです。これそろえるだけで4000円オーバー。

専用工具たちによってさらにハードルは上がります。

自分じゃできないなぁってなる人も多いと思います。

でも安心してください。

素人でもできます。

しかも専用工具も買わなくていいです。治具を作るための1000円もいかない出費で交換できます。

では僕が実際に行った交換方法を話していきます。

目次

 

1.クラウンレースまで外そう

まずヘッド交換のためにはフォークを外さないといけません。

ステムキャップを外して、ステムを外すのは皆さんわかると思います。

そこからトップカバーをコラムから抜くとこうなっています。

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万力の部分がフレームと思ってください。

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ヘッドセットの上の部分は左から順に構成されています。

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灰色のプラのパーツは下のヘッドを固定しているのでマイナスドライバーなどで取ります。

取れてから注意なのは、上玉押しの下にあるベアリングレースはすぐ曲がります。取り出すときは慎重に取ってください。曲がると再利用不可です。

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僕は一個曲げました…

そこから今度はフレームからフォークを抜くとこうなっています。

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このベアリングレースも同様に取り外すときは気を付けてください。

 

2.上ワン下ワン外し

最初の難関上ワン下ワン外しが来ます。

ここで普通はヘッドカップリムーバーが登場します。

もちろんこれを買える人は買ってこれを使ったほうがいいです。

でも僕はこれを使いました。

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一家に一本鉄パイプです。

これをフレームにハマっているワンのふちに引っかけて鉄パイプをハンマーで叩きます。

まあまあ強めで叩いて大丈夫です。

こうしてフレームから上ワン下ワンが外れます。

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ここから今度は新しいヘッドセットの導入に入ります。

 

3.ヘッドセット圧入

ここが最難関のヘッドセット圧入に入ります。

僕はこの治具を作りました。

 

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M10 250mmの長ねじと、外径50mmの大きめのワッシャー2枚、外径30mmの小さめのワッシャーを5~6枚です。

これでヘッドセットプレスの代わりを担います。

ただ、作業をして思ったのはワンのベアリングが入る部分に合わせたワッシャーにすることです。

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これは小さすぎです。

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これは大きすぎです。

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1 1/8サイズだと外径33~40mm(できれば40mm)のワッシャーを用意するとうまくいきます。

1 1/2(1.5)サイズだと外径50mmのワッシャーがすっぽり入りました。

何故すっぽり入るワッシャーがおすすめかというと、ワンの圧入時に斜めに入っていくリスクが減るからです。

斜めに入るとうまくいかないです。もう一回引っこ抜いてやり直し。

なのですっぽり入るワッシャーを用意しましょう。

治具を用意したら、あとはワンを片方ずつフレームにはめて治具のナットを締めていくだけです。

万が一これでも斜めに入っていくなら、奥の手ハンマー叩きもあります。推奨はできない…

やり方は超簡単。入れたいヘッドのワンに適当な厚めの木の板を置いて、ハンマーで殴っていくだけです。

実は上ワンは、ワッシャーの外径をミスり、すっぽりはめる戦法ができなくて、治具でいれても斜めに入っていってしまったため、ハンマーで入れてます。意外と入っちゃいます…

ワンが入ればあとはベアリングを入れて、フォークを戻して終わり。

結構簡単な作業なんです。

皆さん迷ってるけどどうしよう…って人は是非やってみてください!

 

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